聖心女子大学

教育研究業績書

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■史学科 教授 印出 忠夫(インデ タダオ)
専門分野および専門テーマ 西洋史
フランス中世史
取得学位Doctorat en histoire(歴史学博士)
学位取得大学École des hautes études en sciences sociales(社会科学高等研究院・フランス)
最終学歴上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学
 

1. 教育活動
1-1 担当授業科目
担当授業科目は、年度・担当者等を指定し、シラバス参照システム(時間割条件検索)より閲覧できます。
1-2 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
項目年月日概要等
「総合現代教養演習」の立案と実践2018年度~2021年度本学におけるリベラルアーツ教育の充実を志し、同僚教員(教育学科3名、哲学科1名)とともに、キリスト教文化研究所における共同研究を開始した。そこでの探求をもとに、2018年度より毎年、総合現代教養科目の一つとして、「出産と子育て」をテーマにした総合現代教養演習を後期2単位で開講している。ひとつのテーマをめぐり専門の異なる教員が様々の立場で講義し、さらに単なる輪講にとどまらず、パネルディスカッションやゼミを行い、最後に参加者各自がポスター発表を行い互いに成果を学び合うという、リベラルアーツ授業の理想を追求した授業を実践している。
「聞き書き」の授業実践2020年度1年生向けの入門ゼミ「基礎課程演習」にて、「聞き書き」の実践授業を行った。すでに「経験文」の授業で参照した中井浩一氏の著書にくわえ、中井浩一・古宇田栄子『「聞き書き」の血から:表現指導の理論と実践』大修館書店、を参照し、最初に自分の経験を、二回目に職業生活に入っている人からの聞き書きを、と2回の作文を書かせた。この各人2つの作文のそれぞれについて、教員の指導による書き直しと、学生同士の批評を行なっている。ねらいは、文章力の向上、自分自身や友人の体験や人柄への理解を深めること、聞き書きを通じての社会への見方の深化、ほぼこの3点といえる。
「経験文を通じて自分を知る」の授業実践2011年度~2012年度1年生用入門ゼミ「基礎課程演習」において、「経験文を通じて自分を知る」の授業を行う。これは、中井浩一著『脱マニュアル小論文―作文と論文をつなぐ指導法』大修館書店、というもともと高校生の作文指導用に書かれた書物で提唱された、自己の体験を客観的に根拠を付して書き、それを再考しつつ幾度も書き直す訓練を通じて自己発見と論理的思考の訓練を行うメソッドを、大学1年次生対象に実施したものである。自己発見が今後の大学生活でやりたいことや、考えてみたい問題の発見に繋がってゆけばよいと考えた。学生たちは半年のうちに自分の書いた文章を1~2回書き直し、かつ同じグループの学生の文章を読みコメントした。期末には、授業評価アンケートを実施した。 また2011年には、上記文献の著者中井浩一氏が主宰する「高校作文研究会」の例会(於・御茶ノ水、鶏鳴学園)の席でこの授業実践の報告を行った。
授業評価アンケートの実施2010年2月1日ヨーロッパ中世史Ⅰ
授業評価アンケートの実施2010年2月1日西洋史演習Ⅰ-4
「経験文を通じて自分を知る」の授業実践2008年度~2009年度1年生用入門ゼミ「基礎課程演習」において、「経験文を通じて自分を知る」の授業を行う。これは、中井浩一著『脱マニュアル小論文―作文と論文をつなぐ指導法』大修館書店、というもともと高校生の作文指導用に書かれた書物で提唱された、自己の体験を客観的に根拠を付して書き、それを再考しつつ幾度も書き直す訓練を通じて自己発見と論理的思考の訓練を行うメソッドを、大学1年次生対象に実施したものである。自己発見が今後の大学生活でやりたいことや、考えてみたい問題の発見に繋がってゆけばよいと考えた。学生たちは半年のうちに自分の書いた文章を1~2回書き直し、かつ同じグループの学生の文章を読みコメントした。期末には、授業評価アンケートを実施した。 また2009年、2010年には、上記文献の著者中井浩一氏が主宰する「高校作文研究会」の例会(於・御茶ノ水、鶏鳴学園)の席でこの授業実践の報告を行った。
授業評価アンケートの実施2009年1月15日西洋史文献講読Ⅰ(1)(2)
授業評価アンケートの実施2009年1月16日ヨーロッパ中世史 Ⅰ
・授業評価アンケートの実施2008年1月15日西洋史演習1-2
・授業評価アンケートの実施2008年1月21日外国史概説Ⅱ-1
・大部の文献の読了と要約文の提出2004年度~2005年度1年次生の入門ゼミ(15名前後)において、半期に2段組450ページの専門性の高い文献(F.ブローデル『日常性の構造1』)を読了した。毎回2名ずつ担当者を決め、要約と発表に不慣れな1年生のために事前にやり方を指導した上で担当ページの発表を準備させた。ゼミには、隔週でその回の長文の要約文を提出させ、翌週までにこちらで添削して、出来の悪いものについては再提出させた。アカデミックで大部な文献の要旨を把握しそれを表現する力を養うというねらいがあった。

2. 大学及び学校法人における役職の経歴

3. 研究活動
著書・論文等の名称単著・
共著の別
発行または
発表の年月
発行所、発表雑誌
(及び巻・号数)、
発表・講演等のテーマ
及び内容等の名称
編者・著者名
(共著の場合のみ記入)
該当頁数
<著書>
『15のテーマで学ぶ中世ヨーロッパ史』 
第3章
共著2013年1月ミネルヴァ書房甚野尚志・堀越宏一61-79頁
宗教の世界史(8) キリスト教の歴史 1
第3章・第4章
共著2009年8月山川出版社松本宣郎125-210頁
<論文>
Pour augmenter le culte divin. Les messes perpétuelles dans le diocèse d’Avignon au temps de la papauté du XIVe siècle単著2021年博士論文(l’École des hautes études en sciences socialesに提出)1-342頁
14世紀プロヴァンス地方における「記念祷会計」の成立とその意義:Saint-Paul-de-Mausole参事会教会の場合単著2018年西洋中世学会『西洋中世研究』148-167頁
「永遠のミサ」を保証する「永遠の収入」-14世紀アヴィニョン司教座参事会におけるシャペルニーをめぐって―単著2016年西洋中世学会『西洋中世研究』第8号209-228頁
Formation des ”comptes de l’anniversaire” au sein du chapitre collégial Saint-Paul-de-Mausole (Saint-Rémy-de-Provence) au XIVe siècleAnnales du Midi、191-217頁単著2016年4月~6月Annales du Midi191-217頁
異端禁圧から大逆罪へ:教令「ヴェルゲンティス・イン・セニウム(1199年)の成立まで単著2014年3月ミネルヴァ書房90-111頁
Aspects économiques de la célébration des messes à la fin du Moyen Age. Les chapellenies gérées par le chapitre cathédral d’Avignon au XIVe siècle単著2013年6月Revue d’histoire de l’Eglise de France5-23頁
<発表・講演等>
14世紀アヴィニョン司教区における「記念祷会計」の成立とその意義:Saint-Paul-de-Mausole参事会教会の場合単著2015年6月13日西洋中世学会第7回大会・自由論題報告
<その他>
特集「追悼 木間瀬精三先生」の編集2014年3月聖心女子大学キリスト教文化研究所『宗教と文化』30
Shizuo Katsumata, Ikki:Coalitions, ligues et révoltes dans le Japon d’autrefois(原著 勝俣鎮夫『一揆』岩波新書,1982)の翻訳協力2011年CNRS(France)

4. 学会等及び社会における主な活動
4-1 学会活動
年月日概要等
1980年~現在上智大学史学会
1988年~現在日本西洋史学会
1989年~現在史学会
2008年~現在西洋中世学会




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