1. 教育活動
項目 | 年月日 | 概要等 |
映画やTVドラマなどのVTR資料や、小説や漫画や絵画や音楽など、その時々の講義内容と関連する資料を積極的に利用して、実践的な思考力や問題解決能力および幅広い教養を同時に養う。 | 2019年度~現在 | 講義形式の授業の場合、各講義の前半部では、その時々のテーマに関する知識の教授や理論の説明などを行い、各講義の後半部では、その知識や理論を用いることで解釈・分析可能な映画やTVドラマなどの一場面や、小説・漫画・絵画・音楽などの周辺的な資料を提示して、学生たちに実際に自ら解釈・分析を試みてもらっている。このような試みを通じて、学生たち一人一人が、その時々のテーマに関する知識や理論を身につけながら、実際にその知識や理論を用いて問題となっている事柄を実践的に解釈・分析し、自ら問題を解決していく能力を育てていけるよう配慮している。また、その時々のテーマに関する知識や理論を、周辺分野の知識や日常的な経験と有機的に連関させていくことで、学生たちに体系的で幅広い教養を養ってもらえるよう心を配っている。結果として、学生たちは、周辺分野の知識や他の講義で学んだ知識、日常的な生活経験を常に念頭に置きながら、熱心に講義に参加するようになっていると感じられる。 |
毎回の講義の最後に学生たちに書いてもらうリアクションペーパーを用いながら、学生たちの感想や意見や疑問の声に積極的に応答する。 | 2019年度~現在 | 例えば大教室の講義では、どうしても教師と学生とのコミュニケーションの機会が限られてしまう。そこで、大教室の講義等でも両者の双方向的なコミュニケーションの機会を出来得る限り確保するため、学生たちに毎回の講義の最後にリアクションペーパーを書いてもらい、次回の講義の始めにそれらのいくつかについて紹介・コメントするなど、学生たちの声に積極的に応答できるように工夫をしている。学生たちとしては、毎回の講義の最後に自らの考えをまとめる機会を持てるため、各講義で学んだ知識をその都度しっかりと定着させることができると思われる。また、自らのリアクションペーパーが次回の講義時に採り上げられることが学生たちにとっては励みになるようで、講義への積極的な参加を促す効果も期待できるようである。 |
小グループでのワークやディスカッションを積極的に取り入れる。 | 2019年度~現在 | 大教室の講義では、学生同士のコミュニケーションも滞りがちになる。そこで、小教室での演習時はもちろん、大教室の講義でも、学生同士の学術的なコミュニケーションが図れるように、学生たちをいくつかの小グループに分け、グループごとにワークやディスカッションをしてもらうことで、学生たちの対話能力やディスカッション能力を向上させられるよう配慮している。 |
2. 大学及び学校法人における役職の経歴
3. 研究活動
著書・論文等の名称 | 単著・ 共著の別 | 発行または 発表の年月 | 発行所、発表雑誌 (及び巻・号数)、 発表・講演等のテーマ 及び内容等の名称 | 編者・著者名 (共著の場合のみ記入) | 該当頁数 |
<著書> | | | | | |
『道徳教育(未来の教育を創る教職教養指針8)』 | 共著 | 2023年3月 | 学文社 | 下司晶(編) | 45-59頁 |
『ポップカルチャーの教育思想――アカデミック・ファンが読み解く現代社会』 | 共著 | 2023年2月 | 晃洋書房 | 渡辺哲男(編) | 60-82頁 |
『西洋教育思想史【第2版】』 | 共著 | 2020年3月 | 慶應義塾大学出版会 | 眞壁宏幹(編) | 286-302頁 |
『哲学の変換と知の越境――伝統的思考法を問い直すための手引き』 | 共著 | 2019年2月 | 法政大学出版局 | 牧野英二・小野原雅夫・山本英輔・齋藤元紀(編) | 227-247頁 |
『教育の哲学・歴史』 | 共著 | 2017年10月 | 学文社 | 古屋恵太(編) | 23頁 |
『西洋教育思想史』 | 共著 | 2016年4月 | 慶應義塾大学出版会 | 眞壁宏幹(編) | 285-302頁 |
『教員養成を問いなおす――制度・実践・思想』 | 共著 | 2016年3月 | 東洋館出版社 | 下司晶・須川公央・関根宏朗(編) | 146-162頁 |
『「甘え」と「自律」の教育学――ケア・道徳・関係性』 | 共著 | 2015年5月 | 世織書房 | 下司晶(編) | 157-183頁 |
<論文> | | | | | |
「教育思想史の特殊性はいかに考えられたか ——歴史叙述のなかの科学/技芸としての教育」 | 共著 | 2023年9月 | 『近代教育フォーラム』教育思想史学会編、第32号 | 岸本智典・髙宮正貴・小山裕樹 | 134-142頁 |
「教育思想家と歴史」 | 共著 | 2021年9月 | 『近代教育フォーラム』教育思想史学会編、第30号 | 相馬伸一・小山裕樹・生澤繁樹・日暮トモ子 | 123-129頁 |
「ポップカルチャーの教育思想」 | 共著 | 2020年9月 | 『近代教育フォーラム』教育思想史学会編、第29号 | 渡辺哲男・小山裕樹・間篠剛留・田中智輝 | 163-169頁 |
「教員採用試験における教職教養分野の特質と課題――教育思想史分野を中心に」 | 共著 | 2018年2月 | 『広島修大論集』広島修道大学編、第58巻第2号 | 相馬伸一・室井麗子・椋木香子・小山裕樹・生澤繁樹 | 117-159頁 |
「教育思想史の「裏面」を問う――「古典」はどう読まれてこなかったのか」 | 共著 | 2016年9月 | 『近代教育フォーラム』教育思想史学会編、第25号 | 相馬伸一・下司晶・室井麗子・小山裕樹・生澤繁樹 | 166-172頁 |
「ヘルバルトの道徳教育論における「完全性」概念の歴史哲学的射程」 | 単著 | 2015年3月 | 『東京大学大学院教育学研究科紀要』東京大学大学院教育学研究科編、第54巻 | | 15-24頁 |
「自由への無限の過程――ヘルバルトの道徳教育論における「完全性」概念の含意」 | 単著 | 2014年7月 | 『研究室紀要』東京大学大学院教育学研究科基礎教育学研究室編、第40号 | | 179-189頁 |
「教育思想家は「科学(Wissenschaft)」をどう考えてきたか?」 | 共著 | 2013年9月 | 『近代教育フォーラム』教育思想史学会編、第22号 | 小山裕樹・河野桃子・岸本智典・柴山英樹・小野文生 | 245-257頁 |
「存在の中で当為を如何に描出し得るか――ヘルバルト心理学における「球体」のシンボル論的意義」 | 単著 | 2013年5月 | 『教育哲学研究』教育哲学会編、第107号 | | 97-114頁 |
「教育学的「自律」概念の再検討」 | 共著 | 2012年10月 | 『近代教育フォーラム』教育思想史学会編、第21号 | 関根宏朗・尾崎博美・小山裕樹・櫻井歓・宮寺晃夫・下司晶 | 209-221頁 |
「ディルタイという磁場の中で――ベルリン大学哲学部心理学研究小史」 | 単著 | 2011年11月 | 『ディルタイ研究』日本ディルタイ協会編、第22号 | | 97-118頁 |
<発表・講演等> | | | | | |
コロキウム「教員養成における〈教育と科学〉——19世紀独・英・仏をつなぐ教育思想史の試み」 | 共同 | 2023年9月16日 | 教育思想史学会第33回大会(於:同志社大学) | 岸本智典・小山裕樹・髙宮正貴・吉野敦 | |
コロキウム「教育思想史の特殊性はいかに考えられたか ――歴史叙述のなかの科学/技芸としての教育」 | 共同 | 2022年9月18日 | 教育思想史学会第32回大会(於:同志社大学) | 岸本智典・髙宮正貴・小山裕樹 | |
コロキウム「教育思想家と歴史」 | 共同 | 2020年9月12日~18日 | 教育思想史学会第30回大会(オンライン開催) | 相馬伸一・小山裕樹・生澤繁樹・日暮トモ子 | |
コロキウム「ポップカルチャーの教育思想」 | 共同 | 2019年9月15日 | 教育思想史学会第29回大会(於:立教大学) | 渡辺哲男・小山裕樹・間篠剛留・田中智輝 | |
「ヘルバルトにおける「陶冶可能性」概念の再検討――「完全性」概念との関わりから」 | 単独 | 2017年7月1日 | 日本ディルタイ協会2017年度関西研究大会(於:大谷大学) | | |
「ヘルバルト教育学の思想的背景――「完全性」概念に注目して」 | 単独 | 2015年12月19日 | 科研ワークショップ「19世紀ドイツの人間科学」(於:神戸大学) | | |
コロキウム「教育思想史の「裏面」を問う――「古典」はどう読まれてこなかったのか」 | 共同 | 2015年9月13日 | 教育思想史学会第25回大会(於:慶應義塾大学) | 相馬伸一・下司晶・室井麗子・小山裕樹・生澤繁樹 | |
「ヘルバルトの「完全性」概念とその歴史哲学的含意」 | 単独 | 2014年9月14日 | 教育哲学会第57回大会(於:日本女子大学) | | |
コロキウム「教育思想家は「科学(Wissenschaft)」をどう考えてきたか?」 | 共同 | 2012年10月14日 | 教育思想史学会第22回大会(於:東京大学) | 小山裕樹・河野桃子・岸本智典・柴山英樹・小野文生 | |
「全体性に至ることについてどのように語ることができるか~ヨハン・フリードリヒ・ヘルバルトの思想を通して考える~」 | 単独 | 2012年6月30日 | 日本ホリスティック教育協会・東京ホリスティック教育研究会(於:東京学芸大学) | | |
「人間はいつ「自由」になるのか?――ヘルバルトの啓蒙論」 | 単独 | 2011年10月16日 | 教育哲学会第54回大会(於:上越教育大学) | | |
コロキウム「教育学的「自律」概念の再検討」 | 共同 | 2011年9月19日 | 教育思想史学会第21回大会(於:日本大学) | 関根宏朗・尾崎博美・小山裕樹・櫻井歓・宮寺晃夫・下司晶 | |
「ヘルバルトの「趣味判断」概念と表象心理学」 | 単独 | 2010年10月17日 | 教育哲学会第53回大会(於:中央大学) | | |
「ヘルバルトにおける「趣味判断」と「認識判断」の連関」 | 単独 | 2009年10月18日 | 教育哲学会第52回大会(於:名古屋大学) | | |
<事典項目> | | | | | |
『教育哲学事典』の執筆項目(「ヘルバルト」) | 単著 | 2023年7月 | 丸善出版 | 教育哲学会(編) | 342-343頁 |
<書評> | | | | | |
「宮川幸奈著『自律を目指す教育とは何か――自然主義的な教育哲学の試み』」 | 単著 | 2022年11月 | 『教育哲学研究』教育哲学会編、第126号 | | 81-87頁 |
「坂越正樹監修、丸山恭司・山名淳編著『教育的関係の解釈学』」 | 単著 | 2020年9月 | 『近代教育フォーラム』教育思想史学会編、第29号 | | 196-199頁 |
4. 学会等及び社会における主な活動